訪問リハビリテーションは、主に介護保険適用で自宅で受けられるリハビリサービスです。患者の状態やニーズに合わせた個別のケアプランが提供され、専門の医療スタッフがサポートします。この記事では、訪問リハビリの概要とそのメリット、効果について詳しくご紹介します。
訪問リハビリとは
訪問リハビリテーションとは、患者が自宅や施設で受けられるリハビリテーションサービスの一形態で専門の医療スタッフ(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など)が患者の自宅を訪問し、日常生活で困っていることができるように必要なリハビリプログラムを提供します。例えばお風呂をまたげない、歩行訓練をしてほしい、転倒することが増えてきたなどで、通院が困難な患者や自宅でのリハビリがより効果的と判断される場合に活用されます。
訪問リハビリのメリットは数多くあります。まず第一に、自宅でのリハビリが可能なことです。患者が慣れ親しんだ環境でリハビリを行うことで、モチベーションが向上し、日常生活へのスムーズな復帰が期待できます。
また、訪問リハビリは個別のケアプランを提供します。患者の状態やニーズに合わせて、専門の医療スタッフがプログラムを作成し、個別にサポートします。これにより、患者の特性や進捗に応じた最適なリハビリテーションが実現できます。
さらに、通院の負担が軽減されるという利点もあります。移動時間や交通事情のストレスから解放され、リラックスした状態でリハビリを受けることができます。特に、高齢者や身体的制約のある患者にとっては大きなメリットとなります。
訪問リハビリは、自宅での効果的なリハビリテーションを実現するための重要な手段です。自宅で受けられる利便性や個別のケアプラン、通院の負担軽減といったメリットがありますが、スペースの制約や非対面の制約も考慮すべきです。医療スタッフとの相談を通じて、自身の状態に最適なリハビリテーション方法を選択しましょう。
訪問リハビリの対象者について
訪問リハビリテーションが必要となった原因の傷病としては脳卒中(脳梗塞-脳出血-くも膜下出血)が1番多く2番目に骨折、3番目に廃用症候群、4番目に関節症-骨粗鬆症が多いと厚生労働省が発表しています。(令和元年度調査)
訪問リハビリが必要となった原因傷病一覧
高血圧-12.6%
脳卒中-31.4%
心不全-7.3%
糖尿病-5.2%
脊椎・脊髄障害-9.4%
呼吸不全-3.6%
腎不全-2.5%
肺炎-2.5%
関節リウマチ-2.5%
関節症・骨粗しょう症-15.5%
悪性新生物-4.6%
うつ病-1.0%
認知症-8.2%
パーキンソン病-6.9%
進行性の神経疾患-3.3%
廃用症候群-18.4%
骨折-26.6%
その他-11.1%
※複数回答あり
訪問リハビリの対象者は、以下のような方々です。
- 通院が困難な方:交通の不便や身体的制約により通院が難しい方々が訪問リハビリの対象となります。自宅や施設でのリハビリが必要な方々にとって、訪問リハビリは負担を軽減し、リハビリの継続性を確保する手段となります。
- 高齢者:高齢者の方々も訪問リハビリの対象となります。高齢による身体の衰えや病気・ケガによるリハビリニーズがある場合、自宅でのリハビリが重要です。訪問リハビリにより、自宅での安心感と個別のケアプランが提供されます。
- 障害を持つ方:身体的な障害や発達障害を持つ方々も、訪問リハビリの対象となります。自宅でのリハビリが効果的である場合や日常生活動作の訓練が必要な場合、専門のスタッフが訪問し、適切なサポートを行います。
訪問リハビリの利用方法について
訪問リハビリの利用方法は以下の手順に従います。
- 医療機関への相談:まず最初に、自宅でのリハビリが必要な理由やニーズを医療機関に相談しましょう。主治医やケアマネージャーとの相談を通じて、訪問リハビリの適応性や具体的なプランを確認します。
- 訪問リハビリの依頼:医療機関の指示に基づき、訪問リハビリの依頼を行います。訪問リハビリサービスを提供する専門のチームや機関に連絡し、利用の希望や詳細な情報を伝えましょう。
- アセスメントとプラン作成:訪問リハビリの専門スタッフが自宅を訪問し、患者の現状を評価します。身体機能や生活状況、リハビリ目標などを把握し、個別のリハビリテーションプランを作成します。
- リハビリテーションの実施:訪問リハビリのスタッフが定期的に自宅を訪問し、リハビリテーションプログラムを実施します。専門家の指導のもと、運動療法や機能訓練、日常生活動作の訓練などが行われます。
- 評価と調整:訪問リハビリの進捗状況を定期的に評価し、必要に応じてリハビリテーションプランを調整します。患者の状態や目標の変化に合わせて、リハビリテーションの内容や頻度を変更することもあります。
西宮市の訪問リハビリの料金について
理学療法士が訪問した場合の簡易表(要介護の場合)
要介護 | 基本料金 | 介護保険 1割負担 | 介護保険 2割負担 | 介護保険 3割負担 |
40分 | 6475円 | 648円 | 1296円 | 1944円 |
※諸条件により加算がある場合があります
理学療法士が訪問した場合の簡易表(要支援の場合)
要支援 | 基本料金 | 介護保険 1割負担 | 介護保険 2割負担 | 介護保険 3割負担 |
40分 | 6254円 | 626円 | 1252円 | 1878円 |
※諸条件により加算がある場合があります
訪問リハビリのメリットデメリット
訪問リハビリは、自宅や施設で提供される効果的なリハビリテーションサービスです。しかし、利用する前にはそのメリットとデメリットを理解しておくことが重要です。以下では、訪問リハビリのメリットとデメリットについて詳しくご紹介します。
【メリット】
- 自宅でのリハビリテーション:訪問リハビリでは、患者が自宅でリハビリを行うことができます。慣れ親しんだ環境でのリハビリは、モチベーションの向上や日常生活へのスムーズな復帰につながります。
- 個別のケアプラン:訪問リハビリでは、患者の個別のニーズに合わせたケアプランが提供されます。専門の医療スタッフが患者の状態を評価し、最適なリハビリプログラムを作成します。
- 移動の負担軽減:通院が困難な患者にとって、訪問リハビリは移動の負担を軽減します。長い移動時間や交通事情のストレスから解放され、よりリラックスした状態でリハビリを受けることができます。
【デメリット】
- スペースの制約:自宅でのリハビリでは、場所に制約が生じることがあります。特定のリハビリ機器や設備が必要な場合、自宅のスペースや環境の制約により、一部のプログラムが制限される可能性があります。
- 専門的な訓練の制約:一部の高度なリハビリテーションは、訪問リハビリでは完全に提供できない場合があります。一部の病院や施設では、より専門的な機器や専門知識を備えたスタッフが必要となる場合があります。
- 非対面の制約:訪問リハビリはリモートでのコミュニケーションに頼るため、対面でのコミュニケーションやスタッフとの直接のフィードバックが制約されることがあります。これにより、コミュニケーションの円滑さやスタッフとの信頼関係の構築に課題が生じる可能性があります。
訪問リハビリと訪問看護のリハビリの違い
訪問リハビリと訪問看護のリハビリは、両者ともにリハビリテーションのサービスですが、それぞれ異なる特徴があります。本記事では、訪問リハビリと訪問看護のリハビリの違いについて詳しく解説します。目的や対象者、提供されるサービスなどを比較することで、効果的なリハビリテーションを選ぶ際の参考にしていただければと思います。
簡易比較表
訪問リハビリ | 訪問看護のリハビリ | |
運営 | 病院-診療所 老人保健施設など | 訪問看護ステーション |
内容 | 居宅要介護者に対して その心身の機能の維持回復を図り 日常生活の自立を助けるために行われる | 疾病または負傷によって 居宅において継続して 療養を受ける状態のあるものに対して 看護師などによる療養上の世話や 必要な診療の補助を行う |
人員基準 | 専任の常勤医師1名以上(兼務可) | 看護職員常勤換算2.5人 |
基本サービス 点数等 | 「介護保険」 訪問リハビリテーション費 307単位 「医療保険」 在宅患者訪問リハビリテーション指導管理料 300点 | 「介護保険」 訪問看護費 293単位 (要支援の場合283単位) 「医療保険」 訪問看護基本療養費 5550円 |
介護保険における 主な加算-減算 | 短期集中リハビリテーション実施加算 1日につき200単位 リハビリテーションマネジメント加算 180単位〜483単位 移行支援加算 1日につき17単位 | 1日2回を超えて実施する場合 90/100 介護予防訪問看護の場合 1日3回以上 50%減算 |
訪問リハビリと訪問看護のリハビリには以下のような違いがあります。
- 目的の違い: 訪問リハビリの目的は、身体の機能や生活能力の向上を目指すことです。患者の状態に応じて、運動療法や機能訓練、日常生活動作の訓練などが行われます。一方、訪問看護のリハビリは、患者の健康管理や病状の安定を目指します。訪問看護師が医療処置や薬物管理、健康相談などを行います。
- 対象者の違い: 訪問リハビリは、身体の機能や生活能力の向上が必要な方々を対象としています。通院が困難な方や自宅でのリハビリが効果的と判断される方に利用されます。一方、訪問看護のリハビリは、健康管理や医療処置が必要な方々を対象としています。主に高齢者や慢性疾患を抱える方々が利用します。
- 提供されるサービスの違い: 訪問リハビリでは、専門のリハビリテーションスタッフが患者の自宅を訪問し、個別のリハビリテーションプログラムを提供します。運動療法や機能訓練、日常生活動作の訓練などが行われます。一方、訪問看護のリハビリでは、訪問看護師が患者の健康状態をモニタリングし、医療処置や薬物管理、健康相談などを行います。
【結論】 訪問リハビリと訪問看護のリハビリは、目的や対象者、提供されるサービスなどに違いがあります。訪問リハビリは身体の機能や生活能力の向上を目指し、通院が困難な方や自宅でのリハビリが必要な方々を対象にしています。一方、訪問看護のリハビリは健康管理や医療処置が必要な方々を対象としており、訪問看護師が医療処置や薬物管理などを行います。適切なリハビリテーションを選ぶためには、自身や家族のニーズや状態に合わせて選択することが重要です。
訪問マッサージという選択肢
訪問マッサージという医療保険証-健康保険証-医療助成証が使えるサービスをご存知でしょうか?まだまだ認知度が低いサービスですが以下のような方々に大変喜ばれています。
こんなことでお悩みではなりませんか?
1、マッサージを中心にやって欲しい
2、リハビリだけだと痛みやしんどさで続けられない
3、訪問リハビリのマッサージが物足りない
4、介護保険の枠が足りない
といった方々にあんま指圧マッサージ師の学校に3年以上通い国家資格を持った施術者がマッサージを中心に訪問してくれるサービスです。
訪問マッサージを使うメリット
1、マッサージを沢山受けることができる
2、平均的にマッサージが上手
3、介護保険の枠を使わないで済む
介護保険の枠を使わないので他の介護サービスをご利用したい方や、老人ホームなど施設内に居るために介護保険点数が余っておらず、リハビリや運動が足りないので訪問リハビリの代替として訪問マッサージをご依頼いただくケースもしばしばあります。そういった方にはリハビリや機能訓練、歩行訓練の介助など臨機応変に対応致しておりますので一度ご相談ください。
訪問マッサージを使うデメリット
あまり思い浮かびません。強いて言えば健康保険適用ですが費用が発生するということでしょうか。
訪問リハビリと訪問マッサージの違い
簡易表にしてみました。
訪問リハビリテーション | 訪問マッサージ | |
目的 | 機能の回復や動作の向上 | 痛みの緩和 関節の動きの改善 筋緊張痙縮の緩和 |
内容 | 動作訓練 歩行訓練 関節可動域訓練 筋力訓練 嚥下訓練 | マッサージ もみほぐし ストレッチ 関節運動 運動療法 |
内容(例) 脳梗塞-脳出血 | 歩行訓練 健側の手足の使い方の習得 | 全身のマッサージ 手足のマッサージやストレッチ もみほぐし |
対象者 | 「介護保険」 疾患の種類は問わず 医師が必要と認めた場合 「医療保険」 20の厚生労働省が 定める疾患等 | 「医療保険」 麻痺-関節拘縮がある方や その他-痛み-筋力低下 などがある方 |
時間 | 20分、40分、60分 | 20分〜30分ほど |
料金 | 1日40分 約648円(目安) | 1回 約400円前後 |
医師が作成する 書類名 | 指示書-3ヶ月更新 | 同意書-6ヶ月更新 (症状によって毎月更新) |
保険適用 | 介護保険(優先) 医療保険 | 医療保険のみ |
医療費助成 | 特定医療費(指定難病) 受給者証が適応できる | 障害者医療費受給者証が 適用できる |
担当者 | 理学療法士(PT) 作業療法士(OT) 言語聴覚士(ST) | あん摩マッサージ指圧師 (国家資格) |
無料体験 | できない | できる |
訪問リハビリと訪問マッサージは同時に利用できる
訪問リハビリと訪問マッサージは同時に利用することができます。
事例 脳梗塞-脳出血後遺症
訪問リハビリでは|主に歩行訓練
訪問マッサージでは|主に全身のマッサージやストレッチ、痛みの緩和
訪問リハビリと訪問マッサージを役割分担し使い分けている。
参考 脳梗塞後遺症で訪問リハビリと訪問マッサージを同時利用している事例
まとめ
・訪問リハビリは在宅で受けられる有益なサービス
・訪問リハビリは主に介護保険が使えて安価で抑えられる
・介護保険枠が残っていない又はマッサージを主体で行ってほしい時は訪問マッサージもオススメ
訪問リハビリや訪問看護のリハビリを上手に活用して症状の改善を図ってくださいね。
訪問マッサージ無料体験のお申し込み手順
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健康保険・医療助成で訪問マッサージするための同意書を取得します。
・今後も継続をご希望でしたら、保険適用に必要な書類を施術者が作成致します。(同意書といいます。)
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あなたに寄り添い続け二人三脚で頑張ってまいりましょう。
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