当院は健康保険適用でマッサージを受けることが出来ます。
なぜマッサージで保険が使えるのですか?
健康保険が使えるのは厚生労働省-保健所などに届出をしているあん摩マッサージ指圧師の国家資格所持者だからです。
あまり知られていないマッサージと健康保険-医療保険の関係について解説します。
マッサージは誰でもできるのですか?
日本ではマッサージは医師とあん摩マッサージ指圧師の国家資格所持者しか行うことができません。
医師は言うまでもなく皆様ご存知だと思いますが、あん摩マッサージ指圧師も国家資格で主に専門学校に3年間通い卒業後に国家試験を受験し合格した後に厚生労働省や保健所に各種申請を行なって保険を取り扱うことが出来ます。
保険を取り扱う、つまり何らかの疾患をお持ちの方に施術を行うためには当たり前ですが医療的な知識が不可欠です。(ご病気の方や寝たきりの方に知識なくマッサージすることは危険ですよね。)
国家試験では
解剖学
生理学
病理学概論
臨床医学総論
臨床医学各論
医療概論(医学史を除く。)
衛生学・公衆衛生学
関係法規
リハビリテーション医学
といった西洋医学分野と
東洋医学概論・経絡経穴概論
あん摩マッサージ指圧理論及び東洋医学臨床論
といった東洋医療分野が出題され合格する必要があります。国家試験合格ののちに医療保険の取り扱いを申請する必要がありその取り扱いの申請や研修を受けることで健康保険-医療保険の取り扱いが認められます。
このあん摩マッサージ指圧師の養成校が盲学校生の職域保護などの観点から新規設置が認められていないため晴眼者の免許所持者が圧倒的に少なく認知度がありません。
(関西で晴眼者が免許取得できる学校は3校で毎年関西では約90名ほどしか卒業生がおりません。)
ちなみに理学療法士は毎年1万人超、看護師は毎年5万人超の国家資格合格者がおられます。
マッサージとリラクゼーションや整体の違い
「そこらじゅうにマッサージ屋さんや整体屋さんがあるのでは?」と疑問を持たれる方も多いかもしれませんが厳密に言うとそれらは「リラクゼーション」でありマッサージと名乗ることもマッサージ行為を行うことも法律上禁止されています。
また整体は国家資格が存在せずそれぞれが整体師と名乗っているだけですのであん摩マッサージ指圧師の免許を所持せずにマッサージを行うことは違法となります。また各種疾患の治療行為も行うことはできません。
しかしながら実態としてはそれらは乱立しておりインターネット上ではマッサージができたり整体院で治療行為を行えるような表現が溢れているため1件1件取り締まることは現実的には厳しいでしょう。
なんらかのご病気や疾患をお持ちでマッサージを受けたい場合は必ず医療的な知識を認可校で学び国家資格を所持したあん摩マッサージ指圧師にみてもらってください。
整骨院-接骨院でマッサージで保険が使えるのですか?
使えません。接骨院-整骨院で業を行うには柔道整復師という免許が必要なのですがあん摩マッサージ指圧師とは別の免許になります。
整骨院-接骨院の柔道整復師の免許は捻挫、打撲、挫傷に関しては健康保険を取り扱うことができます。
また骨折と脱臼に関しては応急手当て以外は医師の同意が必要となりますが保険を使うことができます。
まとめ
当院がマッサージで健康保険証-医療保険-障害者医療費助成証が使えるのは厚生労働省-保健所などに届出をしているあん摩マッサージ指圧師の国家資格所持者だからです。医師の同意書の発行があれば健康保険適用となりますのでお困りごとがありましたらご相談ください。